厚生労働省は、毎年、「新規学卒者の3年以内の離職状況」を発表しています。
最新の2018年10月に、最新の平成27年3月卒業者のデータでは、
大学卒:31.8%
短大卒:41.5%
高校卒:39.3%
中学卒:64.1%
となっています。
「新卒の3人に1人が3年以内に退職している」とよく言われますが、実は大卒に限った話で、中卒の場合は、なんと64%、簡単に言えば3人に2人は3年以内に離職しているということです。
たとえ新人でも離職すれば
といった本来不要のコストが発生します。
引継コスト、風評被害コストが発生しないような中途の新人が半年後に辞めても、非常に安く見積もっても100万~110万程度はかかるのではないでしょうか?
内訳
・採用コスト40万 ⇒媒体費20万+採用に関わる人件費20万(面接、媒体打合せ等々)
・育成コスト67万 ⇒新人研修費5万+ 支援する先輩上司コスト12万(月収30万✕育成への投下時間10%✕一人前になる迄の期間 4ヶ月) +半人前になる迄の給料50万 (月収 25万✕ 半人前になる迄の期間 2ヶ月)
これが更に、ベテランの社員、管理職の離職となってしまえば、新人とは比べものにならない程大きな顧客喪失コスト、ナレッジ喪失コスト、組織のモチベーション低下コスト、風評被害コスト等が発生。大きな売上減、利益減を生むことになってしまいます。
(パフォーマンスが高いAクラス人材が離職すると、新人が離職するより5倍~30倍の離職コストが発生するといいます。)
人手不足となっている現在、離職は、
・募集しても、今までのような人材がなかなか応募してこない
・それに伴う採用コストの増大
といったことから、さらに大きなコスト負担を企業にしいることになります。
離職の理由は、大きく5つあります。
(詳しくは離職率改善策を5つの原因別に整理する にて)
自社の離職率の改善には、この原因を一つずつ潰していく必要があります。
それには、離職者からの本音の離職理由を面談で聞いてきて、まずは実態把握を行う必要がありますが、それには大変な労力がかかります。(なかなか退職者、離職者は本音を会社には語ってくれませんので)
その手間がとれないという事であれば、優先順位付けを行う上でヒントになるのが、リクナビ様が行われている、「転職理由と退職理由の本音ランキングBest10」という調査。
退職届提出の際は違う理由を上司には言ったかもしれませんが、本音の退職理由は何ですか?と尋ねた調査ですが、
・上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
が常に第1位です。(2位の 「労働時間・環境が不満だった…14%」の1.5倍以上の不満票を集めています)
私共も実感として、一般的には、離職に最も影響を与えるのは「管理職・リーダーへの不信感」ではないか考えています。
離職率を改善しようと考えていて、問題の優先順位を付けることができなければ、
まずは「管理職・リーダーへの不信感」の解消から取り組んでいくことをおすすめします。
まずは、管理職・リーダーへの不信感はいつ発生しているのか?を考えていきましょう。
仕事が順調に進んでいる時、チーム目標が順風満帆な時でも発生しているようでは、これはそもそも管理者・リーダーとして相応しくない人を管理職にしているのかもしれません。
昇進人事のあり方から見直す必要があるかもしれません。
しかしこのケースは稀。
多くの場合の「管理職・リーダーへの不信感」は、チーム(或いは離職候補者)順風満帆な時には発生しません。発生するのは、
等々、チーム(或いは離職候補者)が逆境に陥っている時です。
逆境に陥った時、リーダーが
l 悩み苦しみ、気分が塞ぎ込んでしまう(暗く憂鬱な顔で毎日職場にくる)
l イライラして、部下にあたる。逆ギレする。
l パニックを起こして、とんでもない指示を部下にしてくる
l 何かと言えば、嫌みばかりを言ってくる
l ネガティブな点ばかりを指摘してくる
l 現実から逃げて、責任を放棄する
といった態度をとってしまい、それを見た部下達が管理職・リーダーに対して不信感を抱くようになるのです。
つまり「管理職・リーダーへの不信感」をなくす為に、まず取り組んだほうがいいのは、逆境でも動じない、逆境でも明るく高いモチベーションを維持できるリーダーを作ることにあります。
といったことが、「逆境でも動じないリーダー」ということです。
逆境時でも、こんな行動をするリーダーの姿を見れば、チーム全体も士気が上がり、前向きに逆境にチャレンジしていくことができるようになる。
そんなリーダーが率いるチームで働く人達に、離職を考える人はほとんど発生していかないのではないでしょうか?
あなたのチームの管理職・リーダー達は、そのような逆境でも動じないリーダー達でしょうか?
もし、そうでないようならば、管理者・リーダー達のレジリエンス(逆境でのモチベーション回復力=逆境でも折れない力)を高める為のトレーニングを実施される事をおすすめします。
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小さな逆境であれば、低いレジリエンスしか持たない人でも大丈夫。乗り越えることができます。
しかし大きな逆境を乗り切るには、強靭なレジリエンスが必要になるのですが、対応するだけのレジリエンスがなく、苦しみ、挫折しそうな人も多数発生しています。
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