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安定した会社を選ぶための6つの視点 HEADLINE

よく、最近の若い人は「安定志向」だと批判する人がいます。若いんだから、安定など求めずに、もっと高い夢や目標を持って行動すべきだ等の批判です。
しかし私は、「安定」は大切なことだし、人それぞれ欲求は違うのだから、自分の欲求に従ってそれを優先順位高くおいても何も問題はないと思うのです。

安定を批判する人は、安定は簡単に手に入るように考えているのでしょうが、今の時代、「安定」ほど難しいものはないという事も事実です。長期間、安定したビジネスライフを過ごしたければ、しっかりと仕事や会社の安定感を見抜く目が必要になってきます。

安定した企業に入ろうと思うのであれば、表面上の安定というものだけに安易に目を奪われず、安定の本質という視点から、企業、仕事を見極め就活する必要があるのですが、本質の視点で会社選びをしている人は案外少ないものです。
だから本人は「この会社は安定している!ずっと安全だろう。安心してサラリーマン生活を送れるはずだ。」と思って入社したところ、結果的に真逆の「入社後十数年後には、リストラをはじめているような波乱満載の不安定な会社」に入っている人が数多く生まれてくるのです。

そこで、安定した企業、仕事に就くために知っておくべき6つの視点を整理してみました。


1.安定した会社を求めるなら、変化の大きな企業を選んだ方がいい


世の中は常に変化している。その変化は毎年毎に激しくなっているのが現実です。
周囲が激しく変化している中で、それに逆らうように安定を求め固定しようとすればするほどば、逆に変化の渦に巻き込まれ激しい損傷を受けることになります。
安定したければ、世の中の変化に合わせて、不安定になる事を恐れずに自分も変化していくことこそが最高の安定を生み出す為の策になるのです。

ですから変化の激しい時代、安定を求めたければ、「安定感を売りにした保守的で新しいことをやろうとしない企業・業界」を選んではダメということ。
このような会社は、変化に(競合他社や異業種からの新規参入者、新興国から)あっと言う間に駆逐されていくことになりかねません。
安定とはかけ離れていると思うかもしれませんが、今までの数多くの大胆なチャレンジの結果一本足より複数の収益の足を持っている企業、リスクをとって常に新しい足を増やし続けるチャレンジをし続ける企業を選んだ方が、安定した会社になっていくということになるのです。


2. 安定した会社を求めるなら、「あなたに変化を激しく求める企業」を選べ


「なぜ、安定する企業を選びたいのか?」と聞くと、「安定している企業を選んだらラクでしょう。
変化も激しくないし、それを要求されることもないし」と言われる人がいます。
このような人は、安定と「ラク」を履き違えているのでしょう。
残念ながら、ラクして安定など手に入る訳はありません。

財務的に安定しているとは、ざっくりと言うと、資本(貯蓄)が大きく、負債(借金)が小さく、利益(毎月の給料)が大きい事を言います。
しかし今時、大手電機メーカーの例を見て貰えば分かりますが、赤字が出たときの額が数千億円とか1兆円以上の金額がでる時代。
資本をいくら今まで頑張ってきて大きな額に蓄積してきても、そんな大赤字がたった1回でてしまうと、優良安定企業が一気に不安定企業に崩れていく時代なのです。

社員の誰かがラクをしようと手抜きをしはじめると、どんなに資本を持っていても、それはすぐに使い果たしてしまう時代なのです。
(ラクをしようとする人がいなくても、赤字が出る時代なんですから)社員にラクをさせる会社ほど、安定感などと無縁な会社と思った方がいいでしょう。
逆に、ラクをさせてくれそうにない、社員に常に「新しい自分に向けて変化することを求める会社」
「今までの仕事を捨て、新たな仕事を任せる会社」「新たな能力をつけるための学習を促す会社」「現状に安住させない会社」を選ぶことが、長期的には安定した会社選びに大切ということになるのではないでしょうか。


3. 安定した会社を求めるなら、終身雇用、年功序列的な人事制度の企業を選ぶな


終身雇用や年功序列制度があると、一見、「安心して働ける制度」と感じるかもしれません。
しかし、このような制度をとると、組織の中での競争がなくなり、働いた人も働いていない人も同じという悪平等が組織に蔓延していきます。

もちろん、完全に業績連動型の人事制度で働くことも、「安心」して働けるという安定した職場ではないですが、完全終身雇用、年功序列の人事制度の会社も同じくらい不安定な職場であるということも知っておくといいでしょ。
適度な業績連動、能力連動のある賃金、雇用体系が長く安心して働ける会社だと考えていったほうがいいでしょう。


4. 安定だけを会社を求めるなら、これ以上衰退することはない程、衰退した産業を狙え


安定だけを会社選びの価値感として選ぶのなら、狙い目は衰退産業です。産業は成長がストップすると、縮小、衰退していくことになります。そして、衰退しきるまで産業が縮小すると、そこからは産業は衰退することも成長することもない安定期となります(実際は微縮小ですが)業界にライバルもいない状況になり、新たに参入する魅力もないといった業界になると、ある意味安定してくるのです。

例えばレコード針の業界などがそうですが、レコードがなくなったからといって、以前からの顧客が一部おり、ゼロにはなかなかならない為に、微縮小安定という状態になります。

このような業界に就職すると、安定して働くことができるかもしれません。
但し、給料UP、待遇UPなどはほとんど望むことができないでしょうが・・・


5. 安定だけを仕事を求めるなら、人の嫌がるキツイ、汚い、危険な職種を狙え


以前、キツイ、汚い、危険な職種は3K職種と呼ばれていました。
これらの職種は、今でも多くの人が就職するのを嫌がっており、これから先、景気が悪くなっても「慢性的な人手不足」でしょう。
世の中がどんなに便利になり、IT化されていったり、機械が人間の代わりに仕事をするようになっても、人間にしかできない「キツイ、汚い、危険な仕事」はなくなりません。
また、「私はキツイ、汚い、危険な仕事でもいいんだ。」という覚悟さえあれば、就いていた仕事をクビになったり、倒産したとしても、新しい仕事にすぐに就くことができる。
非常に安定した状態になるのです。

また、それら3Kの仕事は誰かにやってもらわないと社会が回らないという、価値ある仕事でもあります。

変化するのが嫌で、世の中の激しい動きに惑わされることなく、安定だけを仕事選びの価値感として考えるのなら、これら「人の嫌がる仕事」に就くことがお勧めです。


6. 真に安定した人生を求めるなら、会社に頼らなくてもいいスキルを身につけることのできる会社を選べ


上記5つの視点で会社を選んでも、今の時代、会社にどこまで頼ることができるか?安定した会社・仕事なのか?は分からない時代です。

今の日本では、最も安定的な仕事と考えられている「公務員」でさえ、10年後は大丈夫でしょうが、20年後、30年後はどうなるか分かりません。
ヨーロッパの公務員の状況などを見れば、巨額の財政赤字を抱え国家財政が破綻寸前の日本も人ごとでない事は分かるはずです。

真に頼ることのできる組織がなかなかない現在。
安心感、安定を得ようとすれば、自分に力を持つしかありません。
働きながら「どこの会社も欲しがるようなスキルを身につけていける」。もし、会社がなくなっても、会社から不要と言われても、仕事で身につけたスキルがあるので、異なる会社から引っ張られるような力をつけてくれるような、あなたを成長させてくれるような会社を選ぶ。

そんな組織を選ぶことが、自分の人生に最も安心感や安定を手に入れる近道ではないでしょうか?





安定した会社に入ったつもりが真逆の選択にならないように、安定とラクを混同せずに仕事選びをしていく必要があるでしょう。


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